「宮田和弥の本を作ってみたい」という提案をライターの寺野典子さん最初に聞いたのは、もうずいぶんも前のような気がする。
当時はジュンスカ20周年の再結成のあとだったし、俺もソロとして新しい出発をしようとしていたから、一度、自分の半生を振り返ってみるのも、アリだと思った。
そして、やっと本が完成しました!
俺は生まれながらの楽天家だから、悪いことや頭にきたこととか、ネガティブな感情を抱き続けられない。だから、宮田和弥の人生は順風満帆って感じだと思っていた。
だけど、改めて自分の人生を丁寧に振り返ってみると、そこには俺なりの葛藤があったんだなってことを再確認した。でも、そういう“もがいた”時間が、栄養というか、糧になり、今の俺を作っているんだなと思えた。
昔もライブツアーが楽しかった。でも、また違う楽しさを味わっている今、46歳の俺は本当に自由だなと感じる。そして、もっともっと成長したいと願っている。そのための努力もいとわない。歌うことが自分の生業だと強く自覚できているからこそ、俺は今まで以上に意気揚々としている。
そんな宮田和弥の“今”が『生業』という本になったんだ。
本を発表するなんて、初めてのことだから、これを読んだみんながどんな風に感じるのか? 不安じゃないけれど、ちょっと照れくさいような気持ちもあるけれど。
まあ、また感想とか聞かせてください。
7月7日、8日のNHKホールの物販ブースで『生業』が販売されるので、楽しみにしてください。